2.調査と成果

イ、 細江町のマンガン鉱山について


細江町におけるマンガン鉱石の採掘は、今回報告する廃鉱以外にも数箇所確認されており、
小野地区から南西4Kmに位置する向山地内に所在する黒姫鉱山は、1958年ごろまで採掘されていたという。

ここでのマンガン鉱床は、酸化したマンガンの影響により黒色を呈したチャートに挟まれた栗色マンガン鉱である。
(参照:『細江町史・通史編上』1989細江町)

今回報告する小野のマンガン廃鉱は、第二次世界大戦中に採掘されていたもので、終戦と同時に閉山となった。
地元住民への聞き取り調査によると、
当時地元住民10人程が採掘作業に従事しており、
第一坑道が本坑で、上部に位置する第二坑道の連結部から本坑に落とし込んだ
マンガン鉱石を一輪車で外に運び出したという。

このマンガン鉱石は桜色を呈しており、頁岩とチャートに挟まれた板状の鉱脈を
火薬と手ノミを使いながら採掘したものである。
これらの坑道他にも、試し掘りした短い坑道が周辺にいくつか存在する。

     また、この坑道から東に1Kmの所にもマンガンの廃鉱があるが、そこのマンガン鉱石は
黒色を呈した粉末状の二酸化マンガンを採掘していたという。

分岐する坑道

分岐する坑道(第6坑道内)


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