洞窟の科学
   洞窟トピックス 

滝沢鍾乳洞遺跡
発掘見聞禄Vol‐1

第二次試掘調査始まる!
2000年1月18日(火)

  滝沢鍾乳洞遺跡の第二次試掘調査が、いよいよ1月18日から10日間の日程で、浜松市博物館により始まりました。
この鍾乳洞は、浜松市北区滝沢町にある総延長約150mの横穴系洞窟(一部斜洞)です。
1994年8月に、第二ホールの開削作業に伴う廃土調査で縄文早期から晩期にかけての土器や石器とともに、
オオカミや削痕の認められるイノシシなどの獣骨片が採集されています。
 (『滝沢鍾乳洞』 小野寺秀和 1996)
また、1998年9月に実施された浜松市博物館による第1ホールの試掘調査で、縄文前期から晩期の土器や数多くの石錘が出土しました。

滝沢鍾乳洞遺跡の発掘風景1
鳥居の下が洞口

さらに、隣接する行者穴の調査では縄文草創期の押圧縄文と思われる土器片と共に柳葉形尖頭器も出土しています。
今回の試掘調査は、庇状の岩陰部から前庭部にかけての遺物包含層の確認調査が主な目的です。
洞口付近の崩落岩石が、遺物をそのままの状態で土層中に閉じ込めていることも考えられ、
今回の試掘調査に対する期待は大きい。
表土の下はひと抱えもある石で埋め尽くされており、
下層の遺物包含層にたどり着くには大変な作業が続くと思われます。
発掘調査の様子は、4回シリーズでお届けします。

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