洞窟の科学
洞窟トピックス 

滝沢鍾乳洞遺跡
発掘見聞禄Vol-4 

第二次試掘調査結果について
     
2000年1月に実施された滝沢鍾乳洞遺跡前庭部の発掘調査結果が、このほど浜松市
博物館の向坂鋼二氏・川江秀孝氏によってまとめられました。
調査結果の概要を、「滝沢鍾乳洞遺跡U」(浜松市教育委員会)より紹介いたします。

「滝沢鍾乳洞遺跡U」(浜松市教育委員会)
 
発掘調査については洞窟トピックス1〜3で紹介しましたが、
表層下に一抱え程の転石があり、チェーンブロックで除去するという発掘作業でした。
土器は縄文前期〜晩期にかけてと弥生〜古墳期、さらに中世・近代のほぼ満遍なく出土しています。
石器については、石斧や石鏃が出土していますが、特に石錘の出土が多い。
獣骨はシカ・イノシシ・ノウサギなどが検出されたが、明確な遺溝の発見はありませんでした。
「槍や弓を用い、でイノシシ・シカ・ノウサギを狩り、時には網で魚を取り、
編み物して人々が暮らしていたことが分かった。」と記載されています。
また、縄文前期前葉の東海系土器の通称「おせんべい土器(細線文指痕薄手式土器)」も7点出土しています。
さらに、1999年の行者穴調査で出土した土器片には押圧縄文と思われる文様が認められ、
「だとすると、草創期まで溯る可能性があり、浜松市最古となる。」と記載されています。
今後さらに調査がなされ、滝沢鍾乳洞・行者穴遺跡の全容が明らかにされる日を期待して、
滝沢鍾乳洞遺跡前庭部調査の紹介を終了します。

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