洞窟の利用『堆積物の採取』

中国の周口店(北京近郊)の洞窟で、数十万年前の北京原人の頭骨などが発見されました。
洞窟内の堆積土から掘り出される哺乳動物の化石は竜骨と呼ばれ、当時万病の薬として珍重されていました。
そんな中、化石を研究する古生物学者が周口店の洞窟に案内され、北京原人の骨を発見したのです。
通常、屋外での骨は長い年月の間に雨水によって溶かされてしまったり、風化してしまいます。
特に、日本のような酸性土壌の風土では、化石骨の保存は望めません。
しかし洞窟内は雨や風の影響を受けにくく、しかも石灰岩から溶け出したカルシウムが堆積する骨に浸透することで、
逆に骨が固められ化石として残りやすくなります。
また、コウモリが多数生息する洞窟では、長い年月の間にその糞が洞窟の床に山のように積もります。
このコウモリの糞はグアノと呼ばれ、農作物の栽培に必要な窒素やリン酸分を多く含むため肥料として使われます。  
  

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