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- 竜ヶ岩洞開発ヒストリー
1981~
初期:挑戦の始まり
1981年6月、74歳の戸田貞雄は荒れ果てた採石場跡に立った。「この下には必ず“地底の花”がある」という塩崎教授(名古屋大)の言葉を信じて。手にしたのは重機ではなく、スコップと一輪車、そして大ハンマー。周囲が「無謀だ」と笑う中、老人と数名の有志による、孤独で壮大な手掘り作業が始まった。
1981-82
中期:自然との闘い
行く手を阻む高さ10cmの狭い空間、通称「うらみの窓」。3日間の手掘りの末にここを突破すると、運命は動き出した。「喜びの窓」へと名を変えたその奥で、同年12月、ついに懐中電灯の光が巨大な水しぶきを捉える。「黄金の大滝」発見の瞬間である。しかし、そこへ至る道は、削岩機の粉塵と泥水にまみれる過酷な闘いの連続だった。
1983~
後期:歴史の始まり
「鍾乳石を傷つけたくない」。その想いから選んだ迂回トンネルの掘削は、1日にわずか20cmしか進まない難工事となった。古畳で鍾乳石を守りながら進むこと2年半。1983年10月、ついに全洞オープン。荒れ地を蘇らせたいと願った貞雄の情熱が、東海地方最大級の神秘の世界として結実した日。時に貞雄、76歳であった。
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現在も多くの人々を魅了し続ける
竜ヶ岩洞の原点がここに。
